常時使うマウス・キーボードで別のパソコンも操作できたら便利なのになぁ。
ということで、
Windows間での複数パソコンでマウス・キーボードを共有する方法を紹介。
Mouse Without Borders
- 名前が"Mouse"だけども、キーボードの共有も大丈夫です。
- なんといっても Microsoft から提供されているので安心できます。
- フリーソフトです。
- Windowsパソコン限定ですが、最大4台まで共有することが可能です。
- パソコン間で、コピー&ペーストができる。
- パソコン間で、ファイルのコピーができる。
- ファイルのコピーは1ファイルずつ。
まとめてコピーしても、ペースト時は先頭1ファイルのみ。
ダウンロード
Microsoft Garage Mouse without Borders
[Download] をクリックし、ダウンロードを行う。
(日本語版はなく、英語版だけです)

1台目のインストール
インストールは、共有したいパソコンすべてに対して必要です。
主として使うパソコンのマウス・キーボードを共有する対象としたいので、
主とするパソコンにまずはインストールする。
1台目のパソコンで、ダウンロードした「MouseWithoutBordersSetup.msi」をクリックし、
インストーラーを起動する。
[Next] をクリック。

ライセンス同意にチェックを入れ、[Install] をクリック。

インストールが完了するまでしばし待つ。

完了したら、以下の画面がでるの [Finish] をクリック。

他のコンピュータへ "Mouse without Borders" をインストールしているか確認される。
1台目のインストールなので、[No] を選択する。

セキュリティコードと、Windows に設定されたコンピュータ名が表示されます。

この画面を開いたままか、もしくはセキュリティコードとコンピュータ名をメモしておき、
別パソコンのインストール作業を行います。
2台目以降のインストール
2台目も同様の手順でインストールを行います。
2台目のパソコンで、ダウンロードした「MouseWithoutBordersSetup.msi」をクリックし、
インストーラーを起動し、インストール作業を完了させます。
今度は、既に1台目パソコンに設定を行った後なので、[Yes] を選択。

接続対象となるパソコンのセキュリティコードとコンピュータ名の入力を求められるので、
1台目インストール時のセキュリティコードとコンピュータ名を入力し、
[Link] をクリック。

接続が完了すると以下のメッセージが表示されます。
マウスの共有以外に出来ることが書かれています。
[Next] をクリック。

[DONE] をクリック。

最後に設定画面が表示されます。

入力したセキュリティコードは、この画面で変更が可能です。
変更した場合は、全ての端末に再度設定する必要があります。
[local machine]が自パソコン(コンピュータ名も表示されているので迷わないはず)です。
接続したパソコンが [Connected] となっていれば、接続完了しており、
パソコンのマウスとキーボードが共有された状態となります。
一度設定すれば、再起動をしても新たにセキュリティコードを入力する必要はありません。
3台目以降の接続するパソコンも2台目へのインストールと同様の作業で
インストール・設定することができます。
設定メニューの開き方
設定メニューは、
タスクトレイに、"Mouse without Borders"のアイコン

があるので、 右クリックから [Settings] を選択し、メニューを開く。

パソコン間の共有操作について
パソコン間の共有は、マルチモニタの要領です。
マウスカーソルがモニタの端を跨ぐことで、操作権が他方のパソコンへ移動します。
下図の状態であれば、仮想的にモニタが横並びになっていると見なせる状態です。

自パソコンは左側にあるので、自パソコンのモニタの右端を跨ぐと、
別のパソコンにカーソルが移動し、操作ができるようになります。
キーボード操作権は、マウスの操作権をもつパソコンに従います。
もし、実際の2台目パソコンのモニタ位置が、自パソコンの左側にある場合は、
設定画面でパソコン位置をドラッグし、並び順を変更することができます。

下図のようになると、今度は自パソコンのモニタの左端を跨ぐと、
別のパソコンにカーソルが移動し、操作ができるようになります。

また、モニタは横並びだけではなく、
[Two Row] にチェックを入れることで、上下の配置にすることもできます。

その他の設定について
設定メニューの、[Other Options] タブで設定ができます。

共有するパソコン間で同じ設定にしておくと都合がよいと思います。
基本的な設定だけ。
- Wrap Mouse:マウスカーソルを先頭のパソコン⇔末端のパソコン間で行き来できるようにする。
- Share Clipboard:クリップボードにコピーしたデータを共有する。
- Hide logo on Logon Screen:ログオンスクリーンに、「Mouse without Borders」のロゴを表示しない。
- Hide mouse at screen edge:マウスカーソルが別のパソコン移ったら、自パソコン内では隠す。
- Draw mouse cursor:マウスカーソルを描画する。
実際に試してみて使いやすい設定に変更してください。
あと、[Keyboard Shortcuts]は注意。
他のアプリケーションの操作と競合する場合があるので、競合していれば変更しておく。
パソコン起動後、マウス・キーボードの共有がうまく働かない場合は、
設定メニューを開き、[Apply] をクリックし、再接続を行えばよい。

2台のパソコンを物理的に接続する
マウス・キーボードを共有したいパソコンが同一ネットワーク上にないとか、
ファイアーウォールの設定で阻まれるとか、導入に障害がある場合は、
2台のパソコン限定となるが、手軽に共有できる方法として、
ケーブルでパソコン同士を直接接続してしまう方法もある。
Windows同士での共有であればバッファローのBSKM203が値段も手ごろで便利。
パソコン間でのファイルコピーやコピー&ペーストができる。
Windows-Mac間での共有できるケーブルもある。
Windows-Mac間でもファイルコピーやコピー&ペーストができる。
まとめ
ソフトの場合は環境によっては接続設定にネットワークの知識が必要となる場合もある。が、「Mouse Without Borders」はフリーソフトなので、とりあえず試してみる!ということができます。
ソフトで共有する、ケーブルで共有する、どちらにしても、
パソコンのシャットダウンの順番違いで共有状態が切れずに操作不能になるとか、
起動時にうまくつながらないときがあるとか、何かしらの問題はあると思います。
そのようなことがあったとしても複数台のパソコンを操作する場面においては、
マウス・キーボードの共有することの便利さは魅力的です。
作業の効率も良くなるし、デスクまわりもすっきりするし、良いことだらけです。