2018年03月25日

Sourcetreeで GitHub を使う

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Windows環境で Gitを使うために便利なツールとして Sourcetree があります。
インストールについてはこちら ⇒ 【初心者向け】Sourcetree をインストールする

そしてGitを使うための便利なサービスが、GitHub。
アカウント作成についてはこちら ⇒ 【初心者向け】GituHub の使い方


Gitについてはこちら ⇒ 実践git

SSH接続の準備


GitHubとの接続にはセキュアなSSH接続を使いましょう。


SSH公開鍵・秘密鍵を作成


まずは、Sourcetreeで公開鍵・秘密鍵を作成します。
メニュー[ツール]-[SSH キーの作成/インポート]を選択します。
github19.png

PuTTYが立ち上がります。
「RSA」になっていることを確認して [Generate] をクリックします。
github20.png


ランダムな値を生成するために、空白部分で適当にマウスを動かしてください。
プログレスバーが端に行くまで動かし続けます。
github21.png

鍵ができたら、[Public key for pasting in ...] のボックス内の文字列を全選択してコピーしておきます。
あとで使うので、テキストエディタに貼り付けておいてください。

念のためSSH公開鍵も保存しておきます。[Save public key] をクリックします。
任意の場所に保存します。名前は自身が公開鍵だとわかり易いようしておくと良いでしょう(id_rsa.pub)。
github22.png

次に、秘密鍵を保存します。[Save private key] をクリックします。
github23.png
パスフレーズが空白なので確認メッセージがでますが、そのままOKとします。
github24.png

任意の場所に保存しますが、秘密鍵なので他の人に漏れない場所にしましょう。
名前は自身が秘密鍵だとわかり易いようしておくと良いでしょう(id_rsa.ppk)。




秘密鍵を登録


メニュー[ツール]-[SSH エージェントを起動]を選択します。
github25.png

何も表示されない場合、
Windowsタスクバーから、隠れたインジケータを表示してみると、「Pageant」というのがあるのでダブルクリックして開きます。
github26.png

[Add Key] をクリックし、先ほど作成した秘密鍵(id_rsa.ppk)を選択します。
github27.png

秘密鍵が登録されたら完了です。[Close] をクリックして閉じてください。
github28.png


GitHubに公開鍵を登録


リモートリポジトリ側となるGitHubに公開鍵を登録します。
GitHubにログインしたら、右上にあるアイコンから [Settings] を選択します。
github29.png

左側の [SSH and GPG keys] を選択し、[New SSH key] をクリックします。
github30.png


[Title] は自身で判別ができるように適当につけます。
[Key] は先ほど作成した公開鍵のコピーした文字列を使います。
(保存した公開鍵ファイルのテキストデータをそのまま使った場合は登録に失敗します)
入力できたら [Add SSH key] をクリックします。
github31.png

「SSH keys」のリストに追加できました。
github32.png





GitHubのアカウント連携


Sourcetreeの [Remote] ボタンをクリックし、[アカウントを追加]をクリックします。
github17.png

「ホスティングアカウントを設定」画面が表示されるので、GitHubを選びます。
優先するプロトコルはSSHを指定。ユーザー名を指定してください(ログイン時のメールアドレスではなくユーザ名を使うこと)。
この時点では「認証に失敗しました」と表示されますが、[パスワードを再読み込み] をクリックし、正しいパスワードを入力すれば認証が通ります。
github18.png

認証が通れば、GitHubアカウントに紐づいたリポジトリが読み込まれます。
github33.png






もしアカウント追加でうまくできなかった場合、
(GitHubを選ぶところをGitbucketにしていたとか、ユーザ名にメールアドレスを指定したとか)
その失敗アカウントが記録されてしまっています。不要なものは削除したいですよね。

メニュー[ツール]-[オプション]を選択します。
github34.png

オプションの [認証] タブから削除できそうです。
github35.png

が、「削除」をクリックしても、確認メッセージが出るくせに削除されません。
github36.png

調べたところ、
Sourcetreeの認証情報は、Windowsの資格情報で管理されているようです。
タスクバーの検索ボックスから検索するなどして「資格情報マネージャー」を起動します。
[Windows 資格情報] を選び、誤った情報に関連するものを削除します。
github37.png

削除後、改めてオプションの認証タブを確認すると削除されているはずです。




GitHub のリポジトリをクローン


実際にプロジェクト作業を行う環境を準備するために、GitHubにあるリポジトリをクローンします。
作業を行うローカルリポジトリとなるフォルダを準備しておいてください。

Sourcetreeの [Remote] ボタンをクリックし、表示されているリポジトリからクローンするリポジトリを選択してから、リポジトリの右側の [Clone] をクリックします。
github38.png

クローンの情報設定が表示されるので入力する。
  • 元のパス/URL
    自動的に入力されます
  • 保存先のパス
    ローカルリポジトリを管理するフォルダパス

記入が終わったら [クローン] をクリックします。
github39.png

クローンされ、リモートリポジトリの内容が、ローカルリポジトリに作成されました。
github40.png


以降は、プロジェクト作業を進めてください。

Gitの使い方はこちら ⇒ 実践git


ラベル:git Windows ツール ssh
posted by Zorinos at 15:00| Comment(0) | Windows | 更新情報をチェックする

2018年03月06日

【初心者向け】Sourcetree をインストールする

Gitは分散バージョン管理システムの1つです。
Git操作は基本的にコマンドラインでの操作です。

Gitについてはこちら ⇒ 実践git

でも、初心者的にはコンソールでのコマンド操作はちょっと苦手意識があったりします。
それよりも、直感的に操作できるGUIインターフェイスがあるほうが初心者にとっては安心して操作できますよね。

そこで、Windows上での鉄板的なGitクライアントソフト「Sourcetree」です(Macもあります)。
インストールの方法を順番に説明していきます。

「Sourcetree」とは?


「Sourcetree」は、Atlassian社が提供する無料のGitクライアントソフトです。
GUIインターフェイスを持ち、Git操作を直感的に行うことができます。

使うためには、Atlassian社へアカウント登録が必要です。メールアドレスがあれば登録できます。


ダウンロードする


公式サイトにアクセスして、インストーラーをダウンロードします。

今回は、Windows向けなので、「Windows 向けダウンロード」ボタンをクリックします。
sourcetree01.png

「SourceTreeSetup-****.exe」がダウンロードできたら、実行してインストールを開始します。

インストールする


アカウント登録


「ライセンスに同意します」をチェックし、「続行」ボタンをクリックします。
(「Help improve Sourcetree by sending」はチェックあり・無しどちらでもOK)
sourcetree02.png


次の画面に進むと、Atlassianのアカウントが必要となります。
まずはアカウント登録から行います。「My Atlassian を開く」をクリックします。
sourcetree03.png

次に、ブラウザで次のようなページが開きます。
「Sign up for an account」をクリックして、アカウント登録を行います。
sourcetree04.png

メールアドレスと名前、パスワードを入力します。
reCAPTCHAにチェックを入れてから、「Sign up」をクリックします。
sourcetree05.png


そうすると、入力したメールアドレスに認証用メールが送信されます。
sourcetree06.png

認証用メールが受信できたら、メール内にある「Verify my email address」をクリックし、
メールアドレスの認証を行いましょう。
sourcetree07.png

次に、ライセンスの取得を行います。ライセンスといっても無料です。
名前を入力し、「ライセンスの生成」をクリックします。
sourcetree08.png

取得されたライセンスを見ることができます。
sourcetree09.png


アカウントにログイン


アカウント登録が完了したので、先ほどのインストーラーの画面に戻ります。
今度は、「既存のアカウントを使用」をクリックします。
sourcetree10.png

すると、ログイン画面が表示されるので、先ほど登録したアカウントを使ってログインしてください。
sourcetree1.png


ログインができたら、次のような画面が表示されるので、「続行」をクリックして次に進みます。
sourcetree11.png


設定する


次の画面では、BitbucketやGitHubなどのサービスとの連携の設定ができますが、まずはインストール作業を終らせるために「スキップ」しておきます。後からでも設定できるので安心してください。
sourcetree12.png


次に、SSHキーを読み込むか聞かれますが、これもスキップします。
「No」をクリックします。これも後から設定可能です。
sourcetree13.png


次に、Windows内にGitが見つからないため、どのGitを使うか聞いて来ました。
ここでは「Sourcetree内蔵のGit」を使うほうが簡単です。
(既に、Gitがインストールされている場合は、この画面はスキップされます)
sourcetree14.png

ダウンロードされ、設定されます。
sourcetree15.png


次に、Mercurial(分散バージョン管理システムの1つ)が見つからないため、どのMercurialを使うか聞いて来ました。今回はGitだけ使うので、Mercurialを使用しないを選択します。
sourcetree16.png

Sourcetreeの画面が出てきたら、インストールは完了です。
sourcetree17.png


メールアドレスの設定


Sourcetreeを使う前に、Gitで使われるユーザー名とメールアドレスを設定しておきます。
[ツール]-[オプション] を選択します。
sourcetree18.png

オプション画面が表示されるので、[全般]タブから、デフォルトユーザー情報を設定します。
フルネームとメールアドレスを入力します。
sourcetree19.png

これで「Sourcetree」を使う準備が完了しました!




posted by Zorinos at 20:00| Comment(0) | Windows | 更新情報をチェックする

2017年12月13日

VirtualBox-5.2.2に更新

Windows Updateしたら、version 1709(Windows 10 Fall Creators Update)だった。

再起動後、VirtualBoxでゲストOSを起動しようとすると、
「仮想マシン ***** のセッションを開けませんでした。」とエラーになった。。。

調べてみれば、エクステンションパックのアップデートが必要っぽい感じ。
Windowsが変化したから必要なんだな、きっと。

使っていたVirtualBoxは、「VirtualBox-5.1.22-115126」。
だったら、この機会にVirtualBoxも更新しておこうと思い、VirtualBoxのサイトを訪れ、
左側の「Downloads」をクリック。
virtualbox52_01.png


最新Versionは、VirtualBox-5.2.2。
virtualbox52_21.png
Note: (updated 8 December 2017) The Guest Additions image with the 5.2.2 release still has some known problems with certain Linux distributions when 3D acceleration is enabled. These may be fixed in the current development series test builds.
引用:Download VirtualBox

問題があるけど、自分が使う機能には影響なさそうなのでダウンロードして使うことにした。

インストール方法は以前と変わらないので、こちらを参照

更新して、「VirtualBox-5.2.2-119230」になった。
今まで使っていたゲストOSを追加してみると、無事に起動できた。
よかった。


VMware Workstation Player: ネットワーク設定
ラベル:virtualbox
posted by Zorinos at 20:00| Comment(0) | Windows | 更新情報をチェックする

2017年11月22日

Windows10のMicrosoft Edgeで入力がおかしい

普段は、Chromeを使っているのだが、
他のブラウザでの見え方を確認しようと、まず FireFox で確認し、
次に Microsoft Edge で確認しようと思いアドレスを打ち込んだら、入力ミス。
ただの打ち間違いではない違和感を感じた。

「+」を入力しようと思ったら「:」
「=」を入力しようと思ったら「+」

あれ?英字キーボードの入力になっている?!
他のブラウザではOKなのに???


よくわからないが、解決策を調べたのでメモしておく。



理由


キーボードレイアウトが日本語キーボードになっていないから。

だったら、他の入力も英字キーボードにしてほしいわ。
Windows10 に変えてどれだけ時間が経っていると思ってるんだ!!


...でも、英字キーボードを繋げていたこともあるから、
もしかしたら自分に原因があるのかな...


解決策


(参考:edgeのアドレスバーの英字入力で英語キー配列になる

[設定]-[時刻と言語]-[地域と言語]
「言語」の「日本語」をクリックし、「オプション」を選択する。
win10key01.jpg


「ハードウェア キーボード レイアウト」から「レイアウトを変更する」をクリックする。
win10key02.jpg



「ハードウェア キーボード レイアウトの変更」が表示されるので、
「日本語キーボード(106/109 キー)」を選択し、「サインアウト」をクリック
win10key03.jpg

サインアウトするので、再度サインインすればOK。


まとめ


わかっていれば落ちついて対処できるが、
知らないとただただ焦る。




ラベル:キーボード
posted by Zorinos at 19:39| Comment(0) | Windows | 更新情報をチェックする

2017年06月11日

Windows に OpenSSH をインストールする

Windowsには標準でSSHのサーバもクライアントも用意されていないが、
Windows版OpenSSH のプレリリース版がある。

ちょっと前に、それがリリース段階になったとニュースがでていた。

OpenSSH for Windowsリリース段階に到達 - Microsoft

Microsoftは5月1日(米国時間)、「OpenSSH Security Testing Kick Off|Windows PowerShell ...




まだ正式版ではないが、インストールしてみる。
インストール環境:Windows10 64bit






ダウンロード


ここから最新版(インストール時の最新は v0.0.15.0)をダウンロードする。

"Win32-OpenSSH" ってなっているが、64bitもある。
windows_openssh01.png
"OpenSSH-Win64.zip" をダウンロードして
"Install Win32 OpenSSH"を参考に進める。


ダウンロードしたファイルを解凍し、任意の場所に置く。

C:\Program Files\OpenSSH-Win64



パスを通しておく。
[システムの詳細設定] から、「環境変数」をクリック。
windows_openssh02.png


[システム環境変数] の "Path" を選択して、[編集] をクリック。
windows_openssh03.png


[新規] をクリックして、OpenSSHフォルダの配置先を入力。
windows_openssh04.png






SSHサーバーインストール


PowerShellを管理者権限で起動する。

OpenSSHフォルダに移動。

cd 'C:\Program Files\OpenSSH-Win64'





実行ポリシーの変更


現在の設定を確認。

Get-ExecutionPolicy

Restricted

スクリプトの実行が禁止されているので、
実行ポリシーを「制限無し(Unrestricted)」に変更。
(インストールが完了したら実行ポリシーを元の「制限あり(Restricted)」に戻します)

Set-ExecutionPolicy Unrestricted

実行ポリシーの変更
実行ポリシーは、信頼されていないスクリプトからの保護に役立ちます。実行ポリシーを変更すると、about_Execution_Policies
のヘルプ トピック (http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=135170)
で説明されているセキュリティ上の危険にさらされる可能性があります。実行ポリシーを変更しますか?
[Y] はい(Y) [A] すべて続行(A) [N] いいえ(N) [L] すべて無視(L) [S] 中断(S) [?] ヘルプ (既定値は "N"): y




sshd と ssh-agent サービスのインストール


コマンドを実行する。

.\install-sshd.ps1

[SC] SetServiceObjectSecurity SUCCESS
[SC] ChangeServiceConfig SUCCESS
[SC] ChangeServiceConfig2 SUCCESS
sshd and ssh-agent services successfully installed

"successfully installed" と表示されれば完了。



ホストキーの生成


コマンドを実行する。
(ウイルスバスターで警告が出た。自己責任で実行許可する)

.\ssh-keygen.exe -A

C:\Program Files\OpenSSH-Win64\ssh-keygen.exe: generating new host keys: RSA DSA ECDSA ED25519


.\FixHostFilePermissions.ps1 -Quiet


"FixHostFilePermissions.ps1"は、v0.0.15.0 で追加されました。
ファイルのパーミッションを修正するためのようです。
(参考:OpenSSH utility scripts to fix file permissions



Windowsファイアウォールの設定


TCPポート 22番の受信許可設定を行う。
コマンドを実行する。

New-NetFirewallRule -Protocol TCP -LocalPort 22 -Direction Inbound -Action Allow -DisplayName SSH





追加された設定を確認してみる。
[コントロールパネル] - [Windowsファイアウォール] から、
[詳細設定] を選択する。
windows_openssh05.png


[受信の規制] を確認すると、
"SSH" の名称で規制が追加されているはず。
windows_openssh06.png

"SSH" のプロパティを確認すると、
[プロトコルおよびポート] タブで、TCPポート22番が設定されているのがわかる。
windows_openssh07.png



sshd と ssh-agent サービスの起動


コマンドを実行する。

Set-Service sshd -StartupType Automatic
Set-Service ssh-agent -StartupType Automatic




追加された設定を確認してみる。
[コントロールパネル] - [管理ツール] から、
[サービス] をクリックし、サービスの一覧を表示させる。
windows_openssh08.png
"sshd" と "ssh-agent" のスタートアップの種類が、"自動"になっているはず。

この設定でWindowsが起動すれば、自動的に "sshd" と "ssh-agent" のサービスの起動する。


再起動させ、確認してみる。
再起動後、サービスの一覧を表示させると、
windows_openssh09.png
状態が、"実行中"となっているのがわかる。



実行ポリシーを元に戻す


Set-ExecutionPolicy Restricted

実行ポリシーの変更
実行ポリシーは、信頼されていないスクリプトからの保護に役立ちます。実行ポリシーを変更すると、about_Execution_Policies
のヘルプ トピック (http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=135170)
で説明されているセキュリティ上の危険にさらされる可能性があります。実行ポリシーを変更しますか?
[Y] はい(Y) [A] すべて続行(A) [N] いいえ(N) [L] すべて無視(L) [S] 中断(S) [?] ヘルプ (既定値は "N"): y


設定を確認し、元に戻っていることを確認する。

Get-ExecutionPolicy

Restricted







他の端末からWindowsにsshでログイン


Tera Termを使い、ログインしてみる。
SSHサーバーとなるWindowsPCのIPアドレスとポート番号を入れ、接続する。
windows_openssh10.png

サーバーの確認と、
windows_openssh11.png

アカウント認証が行われる。
SSHサーバーとなるWindowsPCのアカウントとパスワードを入れ、[OK] をクリック。
windows_openssh12.png

認証されると、WindowsPCに接続できた。
windows_openssh13.png






SSHクライアントとして使う


パスは通してあるので
コマンドプロンプト または PowerShell で、コマンドを実行する。
(ウイルスバスターで警告が出た。自己責任で実行許可する)

ssh 接続先ユーザー名@接続先IPアドレス



接続はできたが、はっきり言って、画面はコマンドプロンプトやPowerShellのままなので、
あまり使い勝手は良いものではない。






SSHサーバーのポート番号を変更


SSHサーバーのポート番号の初期値は、22番ポートを使う。
セキュリティ向上のため、ポート番号の変更をしておく。



ポート番号を変更


PowerShellを管理者権限で起動し、OpenSSHフォルダに移動。
"sshd_config" ファイルを開く。

notepad .\sshd_config


#Port 22
↓コメントアウトを外し、22番以外に変更。
Port 50022



変更したらファイルを保存。



Windowsファイアウォールの変更


インストール時には、ポート22番で設定をした。
変更したポート番号で、ファイアウォールも変更する。

[コントロールパネル] - [Windowsファイアウォール] - [詳細設定] から、
[受信の規制] をクリック。

"SSH" を選択し、右クリックから [プロパティ] を選択し、
[プロトコルおよびポート] タブで、変更したポート番号に合わせる。
windows_openssh15.png


これで、他の端末からsshでログインするときには、
22番ではなく、変更したポート番号が有効となる。






公開鍵認証


セキュリティを高めるため、パスワード認証によるアクセスを禁止し、公開鍵認証を有効にする。



公開鍵認証を有効化


PowerShellを管理者権限で起動し、OpenSSHフォルダに移動。
"sshd_config" ファイルを開く。

notepad .\sshd_config


#PubkeyAuthentication yes
↓コメントアウトを外す。
PubkeyAuthentication yes


#PasswordAuthentication yes
↓コメントアウトを外し、"no" を設定。
PasswordAuthentication no



sshdサービスを再起動させれば、
パスワード認証が禁止になり、公開鍵認証が有効となる。



公開鍵、秘密鍵ペアの作成①


SSHクライアント側で作成し、SSHサーバーへ公開鍵を設定する。
Tera Termを使い作成する。

[設定] - [SSH鍵生成] を選択。
windows_openssh16.png


デフォルトのままでいいので、
(鍵の種類: RSA 、ビット数:2048)
[生成] をクリック。
windows_openssh17.png

生成が完了したら、鍵を保存。
[公開鍵の保存]:適当に名前(*.pub)を付けて保存する。(id_rsa.pub)
後でSSHサーバー側に渡す鍵となる。
windows_openssh18.png

[秘密鍵の保存]:適当に名前(拡張子なし)を付けて保存する。(id_rsa)
パスフレーズは空のままでも大丈夫。
SSHクライアント(Tera Term)で参照する鍵となる。
windows_openssh19.png



公開鍵をSSHサーバーに設定


作成した公開鍵をSSHサーバーにUSBメモリでも何でもいいので渡す。
SSHサーバーでの公開鍵の保存先は、

C:\Users\<ユーザー>\.ssh



新規保存の場合は、渡した公開鍵(*.pub)を
"authorized_keys" に、リネームする。
(補足)
コマンドプロンプトで処理しようと、
type .\id_rsa.pub >> authorized_keys
と実行したら、認証に失敗した。
よくみたら作成された"authorized_keys"ファイルが UTF-16 に変換されていた。
改行コードもCRLFになった。
これでは鍵ペアにならず認証されない。
なので、そのままリネームした。


既に、"authorized_keys" が存在する場合は、
テキストエディタで、"authorized_keys" と、公開鍵(*.pub) を開き、
公開鍵(*.pub)の内容を、"authorized_keys" へ貼り付ければいい。



SSHクライアントから公開鍵認証で接続


Tera Termを使い、ログインしてみる。

ホストとTCPポートを指定して接続。

SSH認証にて、
[RSA/DSA鍵を使う] を選び、作成した秘密鍵を選択する。
ユーザー名とパスフレーズを入力して、[OK] をクリック。
windows_openssh20.png

認証され、接続できた。
windows_openssh21.png




公開鍵、秘密鍵ペアの作成②


①では、クライアント側で鍵を作成した。
試しに、今度は、サーバー側で作成してみる。

SSHサーバーでの公開鍵の保存先で作成する。
PowerShellを起動(管理者権限では無い)し、.sshフォルダに移動。

cd 'C:\Users\<ユーザー>\.ssh'



鍵を作成する。Enterキーを押し、進める。
パスフレーズは空のままで大丈夫。

ssh-keygen -t rsa

Generating public/private rsa key pair.
Enter file in which to save the key (C:\Users\********/.ssh/id_rsa):
Enter passphrase (empty for no passphrase):
Enter same passphrase again:
Your identification has been saved in C:\Users\********/.ssh/id_rsa.
Your public key has been saved in C:\Users\********/.ssh/id_rsa.pub.
....



ここで、作成された "id_rsa.pub" のプロパティを表示、
[セキュリティ]タブを見てみると、
[グループ名またはユーザー名] に、"Everyone" が含まれていた。
windows_openssh22.png

これがあると認証に失敗したので、"Everyone" を削除する。


[編集] をクリックする。
"Everyone" を選択し、[削除] をクリック。
windows_openssh23.png


あとは、公開鍵ファイル名(id_rsa.pub)を、同様に "authorized_keys" にリネームする。

秘密鍵は、今度は逆にクライアント側に渡す。
この秘密鍵を使い、SSHクライアントから公開鍵認証で接続する。






アンインストール


インストール手順同様に、
PowerShellを管理者権限で起動し、OpenSSHフォルダに移動。

実行ポリシーを変更し、スクリプトの実行を許可しておく。



sshd と ssh-agent サービスをアンインストールする


コマンドを実行。

.\uninstall-sshd.ps1

sshd successfully uninstalled
ssh-agent successfully uninstalled

"successfully uninstalled" と表示されれば完了。

実行ポリシーを元に戻しておく。



Windowsファイアウォールの削除


追加したWindowsファイアウォールも、忘れずに削除しておく。
[コントロールパネル] - [Windowsファイアウォール] - [詳細設定] から、
[受信の規制] をクリック。

"SSH" を選択し、右クリックから [削除] を実行する。
windows_openssh14.png






まとめ


Windowsには、SSHクライアントとして Tera TermPuTTY があるので、SSHクライアントのためにインストールするほどでも無いと思った。

WindowsでSSHサーバーになれるのであれば、SSH ポートフォワーディングが使えるので、
【Windows】 - 【Windows(SSHサーバー)】- 【VirtualBox(ゲストOS)】
という接続ができる。
VirtualBoxを使い動いているゲストOSへ対して、他PCからアクセスできるようになるので
VirtualBoxが入っているPC以外を使い作業していたときに、作業効率が良くなった。



VirtualBox: ホストOSからゲストOSへのアクセス
Ubuntu サーバの初期設定 ssh
Ubuntu サーバの初期設定 ssh(秘密鍵)
posted by Zorinos at 23:00| Comment(3) | Windows | 更新情報をチェックする
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