VMwareのネットワーク接続方式の設定について違いを調べてみた。
仕組みを理解している訳ではないので、間違っていることもあるが、
自分の中で、こんな感じかなと落ち着いたので残しておこうと思います。
VMware Workstation Playerをインストールすると、
ネットワーク接続のアダプタに、
「VMware Network Adapter VMnet1」と
「VMware Network Adapter VMnet8」が追加されます。

NAT接続
- インストール時のデフォルトの設定
- ゲストOSは、ホストOSのIPアドレスを共有して外部の物理ネットワークと接続
- 外部ネットワークからはゲストOSのIPアドレスは見えない
- ゲストOS間ではLANセグメント(仮想ネットワークVMnet8)を構成する
- ゲストOSのIPアドレスは、DHCP設定で設定される
- ホストOSはVMnet8アダプタを介して、ゲストOS間のLANセグメントに参加する

ゲストOSを単に外部ネットワークにつなげたいというのであれば、
デフォルト設定となっているNAT接続にしておけば問題が少ないでしょう。

Windows側で見えているVMnet8アダプタを無効にすると、
ホストOSとゲストOS間は仮想ネットワークを介しての通信ができなくなります。
ただし、外部と接続している箇所は有効のままなので、
ゲストOSは外部ネットワークとは通信できます。
仮想ネットワークのDHCP設定は、
C:\ProgramData\VMware\vmnetdhcp.conf にあります。
# Virtual ethernet segment 8 subnet 192.168.85.0 netmask 255.255.255.0 { range 192.168.85.128 192.168.85.254; # default allows up to 125 VM's option broadcast-address 192.168.85.255; option domain-name-servers 192.168.85.2; option domain-name "localdomain"; option netbios-name-servers 192.168.85.2; option routers 192.168.85.2; default-lease-time 1800; max-lease-time 7200; } host VMnet8 { hardware ethernet 00:50:56:C0:00:08; fixed-address 192.168.85.1; option domain-name-servers 0.0.0.0; option domain-name ""; option routers 0.0.0.0; } |
ホストオンリー接続
- 外部ネットワークとは通信できない
- ゲストOS間ではLANセグメント(仮想ネットワークVMnet1)を構成する
- ゲストOSのIPアドレスは、DHCP設定で設定される
- ホストOSはVMnet1アダプタを介して、ゲストOS間のLANセグメントに参加する

NAT接続と同じだが、NAT部分がなく、
ゲストOSは直接に外部ネットワークにつなげることができない。
外部と直接に通信を行わず、閉じたLAN環境を確認する場合などに設定。

仮想ネットワークのDHCP設定は、NAT接続と同様のファイル。
# Virtual ethernet segment 1 subnet 192.168.237.0 netmask 255.255.255.0 { range 192.168.237.128 192.168.237.254; # default allows up to 125 VM's option broadcast-address 192.168.237.255; option domain-name-servers 192.168.237.1; option domain-name "localdomain"; default-lease-time 1800; max-lease-time 7200; } host VMnet1 { hardware ethernet 00:50:56:C0:00:01; fixed-address 192.168.237.1; option domain-name-servers 0.0.0.0; option domain-name ""; } |
ブリッジ接続
- ゲストOSは、外部の物理ネットワークと接続
- 外部ネットワークからゲストOSのIPアドレスが見える
- ホストOSは外部ネットワークを介して、ゲストOSとつながる

サーバーとして使うのであれば、ブリッジ接続を設定することになります。
(仮想ネットワークVMnet0を使います)

カスタム
独自に仮想ネットワークを設定できるようです。
仮想ネットワークVMnet0、VMnet1、VMnet8 は規定で設定されているので、
これら以外の仮想ネットワークを使い、ゲストOS間のネットワークを構築できます。
ゲストOS(A)を外部ネットワークとブリッジ接続させつつ、
もうひとつ別の仮想ネットワークを他のゲストOS間で構築する。
ゲストOS(A)がファイアーウォールとなり、他のゲストOSはそれを介して外部とつながるようなネットワーク環境を構築する。
(試したことがないので、よくわかっていない・・・)
LANセグメント
使い方とか、使い所がよくわかっていないです・・・
ブリッジ接続時で出くわした問題
VMware Workstation Player をブリッジ接続に設定したのち、
Windowsに VirtualBox をインストールしたら、ネットワークにつながらなくなったので、問題点を調べた。
まずは、Windowsの物理NICのプロパティを確認。

"VMware Bridge Protocol" が消えたのかと思ったが、存在していた。
ちなみに、これが消えてしまったら、
[インストール]-[サービス]-[VMware, Inc.]-[VMware Bridge Protocol]を選択し、
インストールし直せば復活できます。
次に、ネットワーク設定のアダプタ設定を見ると、

ここに、VirtualBoxのアダプタ設定が出ていた。
これが悪影響しているようだった。

ブリッジ設定は自動で選択してくれるのだが、誤ったものを選択することもあるので、
接続する物理NICが固定されているのであれば、アダプタ設定を固定化してしまうほうが無難。

まとめ
通常のクライアントPCとして使うのであれば、デフォルトのNAT接続にしておけば、
だいたいはうまくいくと思う。
サーバーとして利用する場合、外部からIPアドレスが見えたほうがいいので、
ブリッジ接続を設定する。
ホストオンリー、カスタム、LANセグメントは、
今はまだ、使ったことがないので、実際に使う場面が来たときに改め理解することにしよう。
「VMware Workstation Player」のインストール方法
VirtualBox: ネットワーク設定