2016年06月12日

Ubuntu インストールしたらやること:時刻を同期するNTPサーバーを変更する

NTP」とは Network Time Protocol の略で、
ネットワーク上でクライアントがサーバーに対して時刻を問い合わせるためのプロトコルです。
サーバから機器に時刻値が到達するまでの通信時間による誤差を小さくする工夫がされた、
時刻同期のプロトコルです。


NTPサーバを変更
デフォルトでは「ntp.ubuntu.com」が設定されているので、国内にある近いサーバに変更する。
サーバーを変更したい場合は /etc/systemd/timesyncd.conf を書き換える必要がある。

端末で以下を実行。
sudo gedit /etc/systemd/timesyncd.conf


「#NTP=」を書き換える。
国内のNTPサーバー"ntp.ring.gr.jp"に書き換える
[Time]
#NTP= ←参考として残した。「#」を付けてコメントアウト
NTP=ntp.ring.gr.jp
#FallbackNTP=ntp.ubuntu.com


(参考:NTP/推奨公開サーバ - wiki@nothing

再起動すると設定が反映される。

設定したNTPサーバーで同期が行われているかどうか以下のコマンドで確認する。
sudo systemctl status systemd-timesyncd.service




UbuntuとWindowsのデュアルブート環境で時計表示がずれる問題の対処
WindowsまたはUbuntuを単独PC上で運用している限りは問題ないのですが、
デュアルブートなどのように複数OSを同じ環境で使うと、
PCの時刻設定が9時間ズレることがあります。

これは、PCのハードウェアクロックをUbuntuはUTC(協定世界時)で扱っているのに対して、
Windows(日本語版)ではlocaltime(日本標準時)で扱っているためです。
Windowsであれば、BIOSの時刻をJSTで設定し、UbuntuではUTCで設定する。
日本標準時はUTC+9した値となるため、BIOSに設定された値をそれぞれのOSが解釈すると、
異なる設定で解釈し、9時間のズレとなって現れることになります。

対処法としては、
WindowsをUTCにすることもできますが、レジストリを触る必要があります。JSTを基本としているOSなので敢えて触らないほうがいいでしょう。
なので、Ubuntu側の時刻の扱いをUTCで設定することで対応します。

端末で以下を実行。
sudo timedatectl set-local-rtc true

その後、Ubuntuを再起動しておく。



Ubuntu インストールしたらやること:タスクバーに日付と曜日を表示

(Ubuntu16.04インストール時に記事再編集)
posted by Zorinos at 19:00| Comment(0) | Linux | 更新情報をチェックする
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