CPUの温度やファンの回転数等の情報を取得し表示できます。
lm-sensorsをインストール
端末で以下を実行。
sudo apt-get install lm-sensors
センサーの検出
次にセンサーの検出とカーネルモジュールを読み込みます。
端末で以下を実行。
sudo sensors-detect
いくつか質問がでます。
何も入力せず「Enter」キーを押すと、デフォルトの選択肢が選ばれます。
It is generally safe and recommended to accept the default answers to all questions,
unless you know what you're doing.
全部デフォルトとして、「Enter」キーを押せばOKです。
私の環境では、最後にサマリとして以下のように表示されました。
Driver `coretemp': * Chip `Intel digital thermal sensor' (confidence: 9) Driver `nct6775': * ISA bus, address 0x290 Chip `Nuvoton NCT5577D/NCT6776F Super IO Sensors' (confidence: 9) To load everything that is needed, add this to /etc/modules: #----cut here---- # Chip drivers coretemp nct6775 #----cut here---- If you have some drivers built into your kernel, the list above will contain too many modules. Skip the appropriate ones! Do you want to add these lines automatically to /etc/modules? (yes/NO) |
最後に追加するかと聞かれるので、
「yes」と入力すると、設定が書き込まれる。
もし「Enter」キーを押して終わってしまった場合でも、
/etc/modules の最後に、上記サマリの内容を手動で追加しておけば良い。
# Chip drivers coretemp nct6775 |
これは必要なモジュールを起動時に読み込むように、
システムの設定ファイル(/etc/modules)を変更しています。
PCを再起動すると、モジュールが有効となります。
センサーの情報を表示する
情報は、sensorsコマンドで表示できる。
sensors
再起動後、出力結果を確認してみる。
$sensors coretemp-isa-0000 Adapter: ISA adapter Physical id 0: +41.0°C (high = +80.0°C, crit = +98.0°C) Core 0: +40.0°C (high = +80.0°C, crit = +98.0°C) Core 1: +39.0°C (high = +80.0°C, crit = +98.0°C) Core 2: +42.0°C (high = +80.0°C, crit = +98.0°C) Core 3: +38.0°C (high = +80.0°C, crit = +98.0°C) |
...CPU温度データのみで、ファンスピードや電源電圧が何も表示されていない。
モジュールが読み込まれているのか確認のため、以下を確認すると、
lsmod | grep nct6775
nct6775 55222 0 hwmon_vid 12783 1 nct6775 |
リストアップされていることが確認できた。
sudo vi /etc/default/grub
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT に "acpi_enforce_resources=lax" を追記する。
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash acpi_enforce_resources=lax" |
これはコンフリクトを無視して強制的にドライバを読む込ませる指示。
設定した内容を反映するために以下を実行。
sudo update-grub2
再起動して確認すると、モジュールが有効となった。
(参考:Ubuntu日本語フォーラム / lm-sensorsでファンスピードや電源電圧が読み取れない)
(参考:Fix - sort of - for LM-Sensors unable to load driver module)
アンインストール時の注意事項
「lm-sensors」アンインストール時には
「/etc/modules」にカーネルモジュールの記述が残っていないか確認する。
「# Generated by sensors-detect」以下に
センサー用カーネルモジュールの記述が残っていた場合は、
手動で「/etc/modules」から記述を削除してください。
残ったままでも致命的な問題は起きないようですが、
Ubuntuの起動処理に余計な時間がかかるようになります。
(参考:Ubuntu lm-sensors その1 - 概要とインストール・ハードウェア監視センサーを検出する)
HDDの温度監視
合わせて、HDDの温度監視も入れておきましょう。
sudo apt-get install hddtemp
「hddtemp」の再設定をして自動起動できるようにしておきます。
設定画面が開きます。全てデフォルトで大丈夫なので、[はい] または [了解] を選択して完了させる。
sudo dpkg-reconfigure hddtemp
Ubuntu インストールしたらやること:i-NEX をインストールする